データ編集の自動化を図り、効率アップを実現した。

研究室では、レーザー工学を用いた測定装置の製作に夢中になっていました。特に面白かったのは電子回路を使った実験です。実験に夢中になり、次第に電子回路に携わる仕事に就きたいと思うようになりました。私は、入社から現在まで同じ設計グループでプリント基板のデータ編集を担当しています。お客様からいただいた設計データは、そのままでは加工に使用できないため、専用ソフトでの編集が必要です。また、治具関連や基板を検査するためのデータも作成しています。設計グループが注力しているのは編集の自動化です。あらゆる製品において開発競争が激化しており、お客様の納期に対する要望が厳しくなるなか、愛工機器ではすでに既存製品の約80%の自動化に成功しています。

設計だけではなく、会社全体での効率化にも挑戦。

私がやりがいを感じるのは、営業や技術、取引先など多くの人々と関わり、一つひとつの仕事を着実にやり遂げていくことです。編集の自動化は、あらかじめ数値を設定しておき、マクロのようにデータに合わせて自動的に処理されるため、時間短縮はもちろんヒューマンエラーによるミスを大幅に減らすことができます。お客様からいただいた図面やデータに矛盾があれば営業を通じてフィードバックしたり、編集後のデータを指示書としてまとめて技術に受け渡し、「この基板は、装置の設定値はこれでお願いします」「こんなデザインが可能ですか？」とすり合わせ、取引先には治具製作を依頼することもあります。また、会社全体での業務効率化では、部署の垣根を越えたプロジェクトにも携わっています。たとえば、ある顧客のデータにしか使えなかった専用ソフトを別の顧客の編集にも利用できる仕組みを構築しました。設備側の対応が難しいという課題がまだ残っていますが、今後は現場と協力してそれを解決し、設計と技術、そして現場で、さらなる効率化を図っていきたいと考えています。

募集要項